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竣功したばかりの緑地を今後管理していくための注意事項
公開日:2022年04月22日
前回に引続き若干マニアックなテーマです。💦
以外と見落とされがちですが、竣工したばかりの緑地の樹木の大きさは「また小さい」状態です。
ここから数年程度は「育てる(以後:育成管理と呼称)」ことをメインに据えます。
雑草の除去や害虫の駆除及び施肥等の作業は初年度からしっかりと実施しますが、
樹木については必要以上の剪定・刈込は行いません。
竣工後数年を経過すると樹木の生長が加速します。
従って以後は、樹木を「常に管理できる程度の樹高や葉張りに抑える(以後:維持管理と呼称)」
ことに切り替えます。
育成管理と維持管理ではコストに大きな差があります。
・育成管理:手入時間及び枝葉の処分量⇒少ない
・維持管理:手入時間及び枝葉の処分量⇒多い
※主に山地や森林等では育成管理が継続されるケースが多いですが、勿論コストは上昇します。
竣工後の緑地管理の予算取りは、樹木の大きさが「また小さい」状態で積算されがちですが、
数年後の生長を考慮していないので、予算内で採算を取れる作業は年々困難になります。
その結果「作業が年々雑になる」→「緑地が荒れる」ケースを数多く見てきました。
竣工時に割り当てた予算を増額するのは結構な力仕事のようです。
クライアントの皆様方におかれましては、「当初から維持管理」を考慮した予算枠確保に、
御配慮頂けると幸いです。<(_ _)>
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