第四回 樹木をきれいで健康に保つために、必要なお手入れ『灌水』編 │ 東京 葛飾区 都内近郊の造園・庭・植木 小林造園

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第四回 樹木をきれいで健康に保つために、必要なお手入れ『灌水』編

第四回 樹木をきれいで健康に保つために、必要なお手入れ『灌水』編

樹木・草花・芝の知識 造園コラム

公開日:2018年07月24日

前回に引き続き『樹木をきれいで健康に保つために必要なお手入れ』について、造園・庭師の目線からご案内をしたいと思います。今回は季節に合ったタイムリーな話題だと思います。

樹木が育つのに欠かせない灌水(かんすい)

灌水(かんすい)と言うと聞きなれない方も多いと思いますが、植物や草木に水を灌ぐこと、つまり水やりの事を灌水といいます。

ほとんどの植物にとって水は不可欠であり、根から土中の水分を絶えず吸収しています。吸収した水分は葉より蒸散していきますが、蒸散した水分量に根から吸収する水分量が追い付かなくなると、葉は枯れていきます。従って土中に絶えず十分な水分量を与える事で、肥料も根から吸収しやすくなります。

灌水が必要な状態及び時間帯

灌水は、樹木の生長が通常自然降雨のみで賄えない時に、補助的手段として行うものです。 従って1回の灌水量も雨が降った後のように、土がぬかるむまでたっぷりと行います。
参考までに特に灌水が必要な状況を下記に幾つか列挙します。

・自然降雨が1週間以上無い、または、土の表面が乾いている時。
・猛暑が長く続いた時(水分の蒸発や乾燥が速いので樹木が枯れやすくなる)。
⇒特に芝や低木・地被類などは根が小さく細いので、養分の蓄えや根の養分吸収率も高木より低くなります。従って夏期はこまめに灌水を行わないと枯れるリスクが高くなります。
・新しく苗木を植えてから根付くまでの2週間位。
・上部に屋根があるなど雨が降っても水が入らないような場所。
・他の樹木に較べて根元付近からの発芽が遅い、新芽が出てきたのに葉が萎れる、葉が部分的に白くなる時。
・強風で枝葉が乾燥する時。

灌水の時間帯は、夏期は日が暮れた夕方、それ以外の時期は日中が適しています。

灌水の方法

頭上灌水

植物の頭上から灌水します。ジョウロやノズル付きのホーススプリンクラーなどを使います。上から水をかける為、表面の洗浄、また植物の温度の低下させる事が出来ます。
ビニールハウスなどでよく使用されています。

地表灌水

ウォーターチューブを地表に置き、チューブの散水穴から低水量で灌水していきます。
また、埋め込み式のスプリンクラーを地上へ上昇させて、回転させながら広範囲を灌水します。

地中灌水

地中に、ウォーターチューブを埋め込み、少ない水量で長時間にわたり、根に水分を直接供給します。

樹木・草木に欠かせない灌水ですが、ビニールハウスや、芝生など植物が広範囲に植えられている場合は、全体の植物に水がいきわたる様に、適した方法でホースやスプリンクラーを使い分ける必要があります。

水の量が少ないのは勿論ですが、多くなりすぎても根腐れなどを発症して枯れる原因にもなります。(正に 過ぎたるは及ばざるが如し です)

簡単なようで、加減が難しい灌水ですが、季節と植物の様子をよく観察して実施すれば、植物はすくすくと育っていくでしょう。

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